歌手、山下達郎
名曲クリスマス・イブは、冬になると毎年テレビやラジオでよく流れますね。
そんなクリスマス・イブ 発売から４０周年となり記念盤発売となりました。
山下達郎 クリスマス・イブについて調べてみました。
クリスマス・イブ リリースはいつ？誕生秘話は？
クリスマスイブは１９８３年１２月４日に発売されました。山下達郎通産１２作目のシングルでした。
もともとは妻である竹内まりやに書いたもので、１９８１年には曲が出来上がっていたのだとか。
サビ♪きっと君は来ない・・は、オフコースを意識して作ったそうですよ。１９８０年代、オフコースも売れていました。ライバル意識？があったのでしょうか？
”その奇跡”は、今ではクリスマス・シーズンの風物詩
ともなった人気番組、”クリスマスの約束”
（小田和正さんが年に一度、様々なアーティストをゲストに迎え
一夜限りの奇跡のセッションを繰り広げるTBS系の人気番組）その”第1回目の放送”で起こります。
それは、まず小田さんから達郎さんへ
”ある想いのこもった直筆の手紙”
を送ったことから始まります。
その手紙の内容とは、このようなものでした。
『前略
突然の勝手な手紙を出す無礼をお許しください。
TBSから、現在、ある音楽番組をやれないかという打診がありました。
そして考えました。
自分の歌を歌えばファンの人は喜んでくれるだろうけれど
それは目指すものではなさそうだ。
そして、さらに考えました。
僕等のような音楽をやって来た者にとって
今、大切な事は何だろうと思ったのです。
それは同じ時代を生きてきて、音楽を創った人達を認め
愛し、尊敬することなのではないだろうかと。
それをこの番組で表現できないかと。
それなら引き受けてみようと。
これは、僕の主観でやろうとしている番組です。
偏見を承知で、批難を覚悟の上で
無数にある名曲から一方的に7曲を選びました。
時代を創ってきた素敵な音楽達を。
それで、あなたの曲をその一曲に選ばせてもらいました。
随分と前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
この曲を一緒に演奏してもらえないだろうか？
というお願いの手紙だったのです。
これは、あいつがだめだったらこいつという企画ではないし
もし残念ながら、あなたの不参加が決まったら
自分ひとりで演奏するつもりで望んでいます。
アーティスト同士が直に触れ合うことで進んでいける場所がある。
音楽としても、音楽という文化の確立としても。そう信じています。
それが見ている人に伝わるように全力で尽します。
たとえ出演を断られたとしても
あなたへの尊敬の気持ちは些かも変わりません。
秋も深まるばかり。
風邪などひかぬよう、充実した活動を続けてください。
2001.10.5 小田和正』そして、この小田さんの手紙に対する
”達郎さんからの、同じく想いのこもった直筆の返事”が以下のものです。
『前略 小田和正様
ご丁寧な直筆のお手紙をいただき、ありがとうございました。
小田さんをはじめ、TBSのスタッフの皆様方の
番組に対するご趣旨は十二分に理解いたしておりますが
いかんせん、私はこれまでテレビの番組というものに
一度も出演したことがありません。
二十年程前にCMに一度レコード大賞の授賞式に二度程出ましたのが私のテレビ出演のすべてであります。
もともとはご縁がなかった上に、キャリアが加わって
今では、テレビメディアとの関係は完全に音楽的な部分のみとなっておりこうなりましては、今さらどうにもなりません。
小田さんをはじめ、諸先輩が今なお
堂々たる現役としてご活躍されているということは
私のような者にとりましては大きな励みであり、目標でもあります。
従いまして、小田さんのおっしゃる「アーティスト同士が認め合う」
という発想にも十二分、共感できますし
できますなら何かお手伝いさせていただければとも思うのですがこういうときにはいつも申し訳なく感じております。もともとこの曲は、オフコースに触発されて作ったものです。
青山のアパートの一階がオフコース・カンパニーで
二階に私の所属事務所があった時代でした。
あの頃は私も30歳になったばかりのとんがった盛りでした。
バンドで挫折した私にとって、オフコースはとても重要なライバルで敵（失礼!）がバンドのコーラスなら、こっちは一人でとかそういったしようもないことを若気の至りでいろいろと考えたものでした。
長い時を経て、小田さんにこの曲を歌っていただける時代になったとは、本当に感慨無量です。今後とも一層のご活躍を陰ながらお祈り申し上げております。
まずは取り急ぎお詫びならびにご挨拶申し上げます。
草々
2001年10月20日 山下達郎』この達郎さんからの手紙を、小田さんが番組のハイライトで
会場のお客様の前で、読み上げたのです。
私は当時、リアルタイムでこの番組を観ておりました。
そして、この奇跡を目の当たりにし
咽び泣くかのように泣き崩れました。
自分が長年に亘り音楽人生の支えにしている、このお二人が
”何故、今も己の中で絶対領域に君臨しているのか？”
”何故、未だに他の追随を許さないアーティストなのか？”
それを再確認させられる、そんな場面でした。
”長年のわだかまりを捨て
大いなる敬意のもとに相手の作品を選び
自ら先陣を切って「一緒に唄ってくれないか？」
と声をかけた小田さん””同じく、長年のわだかまりを捨て大いなる敬意のもとに
「この曲は、あなたがいたからこそ生まれたもの」
と打ち明け、小田さんの想いに応えた達郎さん””互いの心に一点の曇りもない赤心のみが語られた”
そんな素晴らしい内容の手紙でした。
この達郎さんからの手紙を紹介した後
小田さんは、こう想いを伝え
”クリスマス・イヴを、ひとりで唄った”のです。
『この手紙をもらったことだけでも
この番組をやった価値がある』と！アーティストたる者
生み出した作品が、どれほど素晴らしいものであろうと
”人格が高潔でなければリスペクトに値しない”
揺るぎない想いで、私はそう確信します。
”山下達郎さんのクリスマス・イヴはオフコース、それも私が想うに小田和正さんへの大いなるリスペクトから生まれた曲”
だったのです。
シンガーソングライター 小林洋一さんブログから
クリスマス・イブ４０th Anniversary Editionシングル１２inchアナログシングル発売
２０２３年１２月１３日に山下達郎 クリスマス・イブ発売４０周年を記念して、完全生産の１２インチアナログシングルが発売されます。
待ち遠しいですね。楽しみです。
クリスマス・イブ 歴代のCM 深津絵里、牧瀬里穂など出演していた
クリスマス・イブ 大ヒットの背景にはJR東海のクリスマスエキスプレスのCMがあります。
胸キュンなこのCMシリーズ、ずいぶんと流行りました。
山下達郎 クリスマス・イブ発売から４０周年 まとめ
２０２３年１２月 クリスマス・イブ発売から４０周年を記念した限定レコード盤のクリスマス・イブが発売される
クリスマス・イブは小田和正への返礼ソングでもあった。
クリスマス・イブはJR東海のCMで大流行した。
2023年、素敵なクリスマスを過ごしましょうね。
よかったら達郎さんライブについてもごらんください。
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